「先月、ブログ記事を5本公開しました。流入数も先月比で120%です!」
担当者からそんな報告を受けて、なんとなくうなずいた経験はありませんか。
でもふと考えてみると、こんな疑問が頭をよぎります。
流入が増えたのはわかった。で、それって売上につながってるの?
記事を書いて、流入が増えて、みんなで喜ぶ。でも問い合わせ数は変わらない。売上も特に動いていない。コンテンツSEOって本当に効果があるのか、正直よくわからなくなってきた…。
そう感じている経営者やマーケ担当者は、実はとても多いです。
原因は、記事の質でも量でもありません。ブログの効果を正しく測れていないことにあります。
SEO施策のよくある報告
コンテンツSEOに取り組む企業の多くは、SEO会社や社内担当者から毎月こんなレポートを受け取っています。
「先月の流入数は○○件でした。前月比で110%です。」
数字が増えていると聞けば、なんとなく安心してしまいます。でも、その数字はブログがビジネスに貢献しているかどうかとは、実は別の話です。
なぜ流入数だけの報告になってしまうのか。それはシンプルで、流入数が一番わかりやすく、説明しやすい数字だからです。
SEO会社にとっても、社内担当者にとっても「検索からの流入が増えた」という事実は成果として報告しやすい。一方で「その記事が問い合わせや購入にどれだけ貢献したか」を測るには、GA4の設定やデータの読み方に一定の知識が必要です。
結果として、測りやすい数字だけが共有され、本当に知りたい数字は誰も見ていない、という状況が生まれます。
「なんとなく効果がわからない」という感覚は気のせいではありません。そもそも効果を測る仕組みができていないことが原因です。
流入数はゴールではなく、スタート地点
ブログ記事を書く目的は何でしょうか。認知を広げること、問い合わせを増やすこと、商品を購入してもらうこと。会社によって違いはあっても、最終的にはビジネスの成果につなげることのはずです。
つまり、流入数が増えることはゴールではなく、スタート地点に過ぎません。
少し想像してみてください。あなたが塾を探していて、「集団塾と個人指導塾の違い」という記事を読んだとします。「へー、そういう違いがあるんだ」と思って、記事を閉じる。そのとき、その記事がどこの塾のサイトに書いてあったか、覚えていますか?
おそらく覚えていないか、そもそも気にもしていないと思います。
ただ、もしその記事を読んだあとに料金ページやアクセスページを見ていたとしたら、その人は「通うことを検討しはじめている人」と言えます。記事がきっかけになって、具体的な行動に移っているからです。
重要なのは「何人来たか」ではなく「来た人がどう動いたか」です。
記事への流入数だけを見ていても、このような動きは見えません。どの記事を読んだ人が、その後どのページに進んだのか。そこまで追えて初めて、ブログがビジネスに貢献しているかどうかがわかります。
では実際に、どうやって効果を測るのか
では実際にどうやって効果を測ればいいのでしょうか。計測にはGA4での設定が必要です。
まず重要なポイントをイベントとして設定します。 イベントとは、ユーザーがサイト上で起こした行動をGA4で記録する仕組みです。どのポイントを計測するかは、会社のビジネスモデルやサービスによって変わりますが、よくある例としては以下のようなものがあります。
問い合わせフォームの送信
料金ページ・プランページの閲覧
アクセス・店舗情報ページの閲覧
商品ページの閲覧
カートへの追加
資料ダウンロード
電話番号のクリック
次に、GA4の探索レポートでイベント名とアクティブユーザー数を確認します。このときランディングページをフィルターでブログ記事のみに絞ることで、「ブログから入ってきたユーザーがどう動いたか」だけを見られるようになります。
そしてブログからの流入ユーザー数と、重要なポイントに到達したユーザー数の割合を見て判断します。
この割合の基準は、業種やサービス、フェーズによって大きく異なります。例えば商品ページの閲覧率が2%でも十分な場合もあれば、10%ないと意味がないという場合もあります。大切なのは数字の大小ではなく、自社の基準を持って継続的に見ていくことです。
まとめ:ブログ効果の測定が、コンテンツSEOを意味あるものにする
コンテンツSEOに取り組んでいるのに「効果がよくわからない」と感じているなら、それは記事の質や量の問題ではなく、効果を正しく測れていないことが原因かもしれません。
流入数が増えることはゴールではなく、スタート地点です。大切なのはブログを読んだ人がその後どう動いたか。そこまで測れて初めて、コンテンツSEOがビジネスに貢献しているかどうか判断できます。
測れると、判断できます。
実際、ブログの効果測定についてご相談いただくことも多いのですが、多くの企業が「何をゴールにすればいいのか」を設計できていません。どの記事を育てるべきか、どこを改善すべきか、そもそもブログを続けるべきかどうか。根拠を持って次の一手を決められるようになります。
「流入数が増えました」という報告に安心するのではなく、その先を見ていく。それがコンテンツSEOを本当の意味で機能させる第一歩です。